仕事のストレスを一人暮らしの家に持ち込んでしまい、
なんとなくずっと頭が切り替わらず、
答えもない悩みやイライラにずっと苦しめられていたことがありました。
そんなとき、友人からジェラートピケの部屋着をプレゼントしてもらいました。
そんな可愛いもの、自分では買わないし、部屋着にお金をかけるなんてもったいない。。。
そう思っていた私は、それまで外で着なくなったジャージやスウェットを部屋着兼パジャマとして着ていました。
そんな私が女子力全開の部屋着を着た瞬間、
「ときめき」がふわっと湧いてきたんです。
柔らかい生地が身体をふわっと包んでくれて、
かわいらしい色合いに心が自然と優しくなる感覚を感じました。
いつの間にか、今日あった嫌な気持ちよりも今ここにある心地よさに気持ちがシフトしていました。

それから、スウェットやジャージは全て捨てました。
ジェラートピケのような高い部屋着は変えなくても、
ユニクロやGUでお手軽な価格帯だけれど好きな肌触りの部屋着を買っています。
私はサラっとした感覚のものよりも、ふんわりやもこもこの肌触りが好きなので、
コットン素材やもこもこの素材を選んで買っています。
外でストレスを浴びた洋服を脱ぎ捨てて、優しい肌触りのものに着替えると、
それだけで少し仕事と家の切り替えができるようになります。
切り替えなくちゃと考えるだけでは抵抗できないストレスも
「考えない」「向き合い過ぎない」ことで、消えていくことがあります。
新卒のときはそれが出来ずに、問題に対して必ず答えはあるのだと、解決策を探していました。
でも、大人になって、自分ではどうしようもない、答えなんてないストレスや問題もあるのだと分かってきました。
それでも、根がド真面目なので、どうしても思考のクセで答えを探してしまいます。
どこかで「もっと出来るはず」「もっと良くなるはず」だと思っているからです。
でも、それをやり過ぎてしまうと良くないとも頭では分かっているので、
強制的に頭を切り替える「行動」が必要でした。
そのひとつが「装いを変えること」でした。
リラックスしたいときに、装いを変えることと同時で、
休みの日にいつまでもそのリラックス着を着ないことも注意しています。
ダラダラしすぎて、動けなくなるからです。
休みの日でも朝ごはんを食べ終わったら、
ジーンズやふんわりしたロングスカートなど
リラックスできるけれど、部屋着ではないものに着替えています。

この延長で今後チャレンジしたいのが、
あえていつもよりオシャレしなくちゃいけない場面のために準備をするということです。
最近amazon primeで見た「カーライル ニューヨークが恋したホテル」で、
長年高級ホテルのコンシェルジュを勤めたドワイトが言った言葉が心に響いたからです。
40年代や50年代のニュース映像を見ると、野球観戦している人も街なかを歩いている人もどの人も帽子をかぶっている。
ジャケットも羽織ってて品格が感じられる。
彼らは堂々として見える。
だが我々はどうだろう。
知性は身につけている物に表れる。
それを捨て去ったとたん
とても言い尽くせない何かを失った。
カーライル ニューヨークが恋したホテル
私は昔の映画が好きで、その時代への憧れがあります。
それは、若ければ若いほど良いという価値観よりも、
大人が大人らしく、年を重ねれば重ねるほど磨かれていく価値観が存在するように思うからです。
そして、今の私にはない上品さや手の届かない知性を感じるからです。
今の私には1ミリもそんな要素はありません。
でも、いつか素敵なホテルやレストランで
年を重ねた大人の女性らしい装いができたら、素敵だなと思うんです。
そんなことを考えていると、今の仕事でのイライラも、それを乗り越えることで
また素敵な大人になれるんだという小さな希望にもなります。
今目の前のイライラや悩みごとじゃなくて、もっと未来の素敵な場面に頭が切り替わるんです。
今目の前にあることに向き合うことも大事ですが、
そこから少し離れて、気持ちを切り替えることもまたストレスとの向き合い方でもあります。
いつか内面からも素敵な大人の女性になれるように、
少しずつ「カタチから入る」ことにもチャレンジしたいなと思います。
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