自分がHSPなんじゃないかと気付いたとき、
そもそもHSPって何なんだろうということを
ちゃんと知りたくなりました。
そーゆーときに、ちゃんとHSPを定義してくれる本を
読みたいと思い、本屋さんで「1番売れているHSPの本」という
帯びを見て、この本を購入しました。
そもそもHSPとはどんな人なのか
HSPはアメリカの心理学者エレイン・アーロン博士が提唱したもので、
Highly Sensitive Personの略になります。
この本ではそのHSPのことを、親しみをこめて「繊細さん」
と呼んでいます。
繊細さん診断テストとして、いくつか特徴をあげていますが、
私が特に当てはまる項目を抜粋します。
・他人の気分に左右される
・痛みにとても敏感である
・忙しい日々が続くと、ベットや暗い部屋などプライバシーが得られ、刺激から逃れられる場所にひきこもりたくなる
・明るい光や、強い匂い、ざらざらした布地、サイレンの音などに圧倒されやすい
・豊かな想像力を持ち、空想に耽りやすい
・とても良心的である
・すぐにびっくりする(仰天する)
・短期間にたくさんのことをしなければならないとき、混乱してしまう
・一度にたくさんのことを頼まれるのがイヤだ
・ミスしたり物を忘れたりしないようにいつも気をつける
・暴力的な映画やテレビ番組は見ないようにしている
・空腹になると、集中できないとか気分が悪くなるといった強い反応が起こる
・動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している
色々な刺激に対しての感覚が敏感である人のようです。
HSPさんの悩みには共通点がある
敏感さが発揮される感覚や場面がどういったところであるかは、
人それぞれのようですが、その敏感さゆえに悩みも多くなりがち。
その悩みも人それぞれではありますが、その共通点は
「気づいたことに半自動的に対応し、振り回されている」ということ。
私の場合は、、、
- 上司のイライラに気付いて、勝手に気を遣い過ぎてしまう
- 意見を求められると、周りの人が何を求めているのかを考え過ぎて、うまく言えなくなる
子どもの頃から反射的にこんなことをしていた気がします。
そして、だんだんと人といること自体が疲れてしまうようになりました。
では、その悩みをどのように解決するのか
それは、その自動応対を切ることが必要です。
気付いてしまうのは仕方のないこと。
でも、その刺激に対して、自分が踏みとどまって考えることが大切です。
そのための方法としては、、、
- 刺激から物理的に距離をおく、離れる
- 自分と相手との間に境界線をひく(ペンを置くだけでもOK)
- 自分が安心できる場所、休める場所へ移動する
- 五感のうち、自分が最も刺激を受けやすい感覚から対策する
また、踏みとどまって考えるときに、
自分自身が自分の本音に気付いてあげることが、大切です。
私が最近気付いた本音は、
本当は家でダラダラしたかった。(でも、彼のお買い物に付き合っていた)
本当は寂しかった。(でも、重い女だと思われそうで言えなかった)
本当はあの人が嫌いだった。(でも、みんなと仲良くしたくて良い人ぶってた)
これって、HSPさんじゃなくても、大事だと思います。
自分の反射的な感情とか世間一般の考え方から離れて、
自分の「○○したい」を大切にしてあげること。
それが、HSPさんに関わらず、誰にとっても元気に生きるための
コツなんじゃないかなと思います。
HSPさんの人間関係のコツ
HSPさんは相手の表情だったり、場の空気に敏感。
私もそんなことを気にしすぎてしまうために、
どんなに仲の良いと一緒にいても、疲れてしまうことがあります。
ましてや、職場なんて感覚が違う人がたくさんいて、
忙しい時期になぜだか私が一番忙しいなんてこともよくあります。
そんなHSPさんの人間関係のコツは、、、
- 繊細さんとそうでない人の感じ方の違いを理解すること
- 本当の自分を出していくことによって、自然と自分に合う人が集まる
- 人に頼れるように練習する
- 人を助けるタイミングは頼まれてから
まずは、繊細さんの人間関係のコツの大原則ではないかと思うのが、
私たち繊細さんの感覚は非・繊細さんには分かってもらえないこともあるということ。
大きな足音や話し声に対して過剰に反応する私。
その人が怒っている訳ではないと頭では分かるのに、
そんな人といると心臓がバクバクして、苦しくなってしまいます。
話し方はともかく、足音は気をつけてくれないかとお願いしたのですが、
「足音はそんなに大きくないはず。気にしすぎ。」と言われてしまいました。
そのときは、「なんで分かってくれないの?」と思っていましたが、
「分かってくれない人もいるんだ」と思うようにしました。
今は分かってくれないことに思い悩むよりも、分かってくれないなら、何か他のことで対策できないかを考えるようにしています。
この基本を理解した上で、自分の繊細な感覚を含めて、どんどん本当の自分を出していくこと。
私がブログを始めたのも、その理由がひとつ。
自分を表現したりすることが苦手なので、
唯一好きな「文字」というツールを使って、
私が私のままの言葉をアウトプットすることで、
少しでも同じ感覚の人とつながることができたら嬉しいです。
また、職場での人間関係において、ついつい周りの「大変な人」の仕事を
手伝ったりしていました。
そのせいで、なぜか私だけ残業しているなんてこともありました。
この本を読んで、勇気を持って、頼めることはあえて他の人にお願いしてみたり、
大変そうな人を見ても相手から声を掛けられるまで見て見ぬフリをしました。
そしたら、案外頼まれた方はなんだか嬉しそうで、
大変な人はちゃんと1人で完結していたんです。
気付くがゆえに、相手の状況を考え過ぎて頼れなかったり、
逆に先回りして手伝ってしまったり、、、
本来気付いてあげることは悪いことではないと思うんです。
それをその後の行動をどうするかで
自分にとっても、相手にとっても優しい結末を選ぶことができると思います。
繊細さんの自分の活かし方
繊細であるがゆえに、毎日毎日疲れ果てていました。
なんでこんなに人といると疲れてしまうのか
大きな物音や話し声にドキドキしてしまうのか
自分の繊細さは短所だと思っていました。
この本の中では、そんなHSPさんには5つの力があると言います。
- 感じる力
- 考える力
- 味わう力
- 良心の力
- 直感の力
小さなことにも気付くからこそ、
非繊細さんが見逃しがちな小さな幸せにも気付いたりします。
私の場合は、旅先のホテルでのちょっとした心遣いに幸せを感じたり、
パンの中に隠し味が入っていることに気付いて幸せを感じたり。
そんな小さなことに幸せを感じられることって、
幸せをどこからでも見つけることができるんじゃないかと思います。
仕事においても、スピードはないですが、深く考えることによって、
細かく教えてもらわなくても、過去のデータや先輩の動きを見ることで
いつの間にかできるようになったり、
ここ間違っている気がするという直感の力で事前にミスを見つけることが出来たりします。
極力、スピードが求められるようなことは、非繊細さんへお任せし、
深く考える仕事や、時間をかけて積み上げていく仕事を率先して担当していくことで、
長所を活かして社会に貢献していくことで、何より自分が働きやすくなります。
さいごに
この本を通して、HSPとはどういう人のことなのかを知るとともに、
自分の繊細である特徴が長所として認識できるようになりました。
みんなと違うその感覚をもっと可愛がってあげたいような気持ちになります。
きっとどんな人でも自分の特徴を知って、
自分との付き合い方が分かればもっと前向きに生きることができるはず。
繊細さんだけじゃなくて、誰しもがもう少し自分の声を聞いてあげて、
自分の本音に気付いてあげることが、大きな一歩になるんだなと感じました。

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